おしりの病気で悩んでいませんか?
おしりの病気で悩んでいる方はたくさんいます!
おしりの病気は、特にその大半を痔が占めます。実はこの"痔"という病気、日本人の3人に1人が痔であると言われていますが、実際に病院に行って治療する人は50%にも満たないと言われています。
恥ずかしい、人に知られたくない。といった理由でそのままにしている方が多いのだと思われます。
しかし、そのまま放置してしまうと、痔の悪化に伴い、肛門が狭くなるなどの後遺症が残る場合もあります。
ぜひ、少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談下さい。
痔ってどんな病気なの?
痔には様々な種類がありますが、以下の3つの種類が90%を占めると言われています。この1つ1つについて、これから説明させていただきます。
どれかにあてはまるな!と思われましたら、早めにご相談下さい。
肛門が痛くて、血が出てくる〜裂肛(切れ痔)〜
このような症状がある方は"切れ痔"であることが多いです。便にはほとんど血がつかず、排便の痛みとともに、紙で拭いた際にキレイな血(鮮血)が少量つきませんか?
また、便秘ではありませんか?
便秘の改善やお薬の内服、軟膏の塗布などで治る可能性もあります。
早めにご相談下さい。
排便時に血が出る、肛門から何か出てきている〜痔核(いぼ痔)〜
このような症状がある方は"いぼ痔"で有ることが多いです。いぼ痔は血管のたくさん集まった場所で血液が溜まって膨らんできた状態です
いぼ痔には、できる場所によって2つに分けられます。
1つ目は内痔核と呼ばれるもので、肛門の奥(歯状線の奥、直腸粘膜)にできるものです。
症状によって以下のように分けられます。
最初は痛みはなく、出血だけですが、段々と痛みを伴うようになり、その後、肛門の外に出てきます。
初期の状態であれば、軟膏や座薬などで治療できますが、進行した場合は外科的な手術等が必要になる場合もあります。
2つ目は外痔核と呼ばれるものです。
これは肛門付近(歯状線より外側、肛門の皮膚側)にできるもので、内痔瘻と違い、最初から痛みと出血があります。
こちらも基本的にはお薬で直せますが、あまり大きい場合や痛みがある場合は切開して血を取り除く必要があります。
内痔核も外痔核も初期段階であればお薬等で治せますので、早めにご相談下さい。
おしりに痛いシコリがある〜痔ろう〜
このような症状がある方は"痔ろう"で有ることが多いです。この場合は膿が溜まっている状態ですので、膿をだすと楽になります。
しかし、膿がたまるということは、どこかから細菌に感染したということです。
痔ろうの場合は肛門の中で細菌感染し、ここからトンネルを作っておしりの外に膿をためている状態です。
進行すると肛門のまわりに膿瘍(うみ)を形成し、肛門周囲の皮膚からうみが出てきます。
最初は膿を出し、お薬を飲んで治療しますが、それでも再発する場合、手術が必要になる可能性があります。
また、クローン病などの内科疾患と関連している場合もあります。
早めにご相談下さい。
その他の病気
いままでお話させていただいた病気以外にもおしりの病気はいろいろあります。「おしりの病気なんて恥ずかしいな」と思わずに、お気軽に、そして早めにご相談下さい。